Religious and Scholarly Eco-Initiative
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宗教・研究者エコイニシアティブ

Religious and Scholarly Eco-Initiative
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-更新情報-


  • 2026/9/28   トップページを更新。
  • 2023/6/12   活動ページに「RSE勉強会 工藤先生講演記録」を公開。




-新しい文明原理をもとめて-


御写真

宗教・研究者エコイニシアティブ代表
武田道生
(淑徳大学元准教授、浄土宗龍泉寺住職)


1. わたしたちについて(RSE : Religious and Scholarly Eco-Initiative)

 わたしたち「宗教・研究者エコイニシアティブ」は、宗教者と宗教や環境問題の研究者とが、自身の宗教的立場に固執することなく、相互に協力連携する組織です。その使命は、現在の環境危機を克服して、人と自然の調和を実現しうる新しい文明原理を構築するところにあり、さらにその目的に沿った各種の具体的行動を提案し実践することを目標としています。
もっと読む いま、極端な気象を含む深刻な温暖化が世界で進行中です。この「異常気象」に慣れたまま傍観を続ければ、やがて農耕は困難となり、飲み水や食べ物・エネルギーも不足し、終極的には世界戦争へ至る文明の危機に見舞われると専門家や研究者の間に憂慮が広がっています。
 これに対しわたしたち宗教者は多くの分野の科学者と協力し、温暖化に起因したこれらの危機の根本的解消へ向け、2010(平成22)年から文明原理(ライフスタイル)の転換を呼びかける活動を始めました。
 —なによりまず地球上で安心して「持続的に」暮らすための技術と知恵集約し、新しい文明原理の構築と普及に努めたい。そのことで現在の人類社会が招きよせた環境危機を減速させ、人と自然の調和が回復される方向へ転じさせたい。—
 RSEでは、こうした願いをもつ宗教者と環境問題に関連する研究者とが、他者の宗教的立場へも開かれた心で参加し、相互に協力連携してきました。


2. わたしたちがめざすこと

 わたしたちは、「自然と人間」そして「人間と人間」の間にも調和と進歩が平和裏に持続する新しい文明原理をとりいれた社会の創造をめざします。
もっと読む 競争と独占に価値を見出し、人々の消費欲や優越感を刺激し続けた生活様式が20世紀の消費文明(古い文明)でした。欲の連鎖の果て、人間活動の総和と地球固有の環境容量が物理的に衝突した結果が、いま直面する温暖化であり社会における「対立と分断」です。
 これに対し、わたしたちの目指す「新しい文明原理」とは、共生の理念です。「自然と人間」そして「人間と人間」の間にも調和と進歩が平和裏に持続する社会を創ることを理想としています。
 まず「自然と人間の共生」とは、自然と人間が本来は「一体不二」のものと見るところに始まります。それに「人間と人間が調和し共生する」という「他者との不二」を加えて、「自然と他者に対する人間の行い」に、これまで以上の大きな責任を求める社会の実現を望みたいのです。
 これらを前提としたわたしたちの新しい文明原理では、「競争と独占」「対立と分断」よりも、「協調し、協働し、分かち合うこと」を選びます。そして「物」のみならず「知恵」も循環させ、「社会全体に向上と進歩・再生をもたらすこと」をめざしたいと思います。


3. わたしたちがたいせつにしているもの

 わたしたちは、「だれひとり取り残さず、いのちを輝かす」ことを念頭におき、競争・差別・格差を超えて「共生」するという価値観をたいせつにしています。
もっと読む かつて京都・龍安寺の「蹲踞(つくばい)」に、「吾(われ)ただ足るを知る(吾唯知足)」と先達は記しました。近年、ヴァチカンの法王フランシスコは同じ精神の下に回勅「ラウダート・シ」を示します。彼は「人間と自然は分かちがたく結びついている」として環境破壊と気候変動に目を止め、「ともに暮らす家(地球)を大切に」とのメッセージを通して環境保護・貧困削減・公正な社会への転換を訴えました。
 これらの思潮に共通する問題意識と危機感をわたしたちも共有し、具体的な啓発活動を展開しています。
 共生の拠り所は、仏教で言えば「大悲(だいひ)」です。大悲とはあらゆる存在に寄せられる嘆きと慈(いつく)しみの心の働きです。同様の意味はキリスト教にも「神の愛(アガペー)」として示されており、他の宗教にも隔てなき他者への親愛は綴られています。そこに「いのちの平等」という観点が加わります。
 わたしたちは、こうした観点を広く説きひろめ、循環型の経済や技術システムを整えた「対話と協調」型の社会構造、「いのちの共同体」をつくるという理想をたいせつにしています。


4. わたしたちがとりくんでいること

 わたしたち宗教・研究者エコイニシアティブは発足以来、「いかされている」「ともにいきる」「いのちのみなもと」をともに論じ、参画と協働の環境学習を進め、各地の大学などで新しい文明原理の生活化に関するシンポジウムを開催しました。各宗教の環境観の洗い出しをおこない、宗教者の関与した環境保全活動を調べ、季節行事と自然体験を聞き取り、日々の暮らしに活かすエネルギー家計簿を評価しました。加えて杜(もり)の思想や海と環境にも目を向けています。
もっと読む 現在は、環境問題に関する個別テーマの学習会を継続してます。宗教からSDGsの意義を問い直し、「宇宙船地球号」といのちの歴史に学び、さらに農学から見た開発経済、酪農技術のバイオテクノロジーから肉食工業化等について展望しています。今後は「いのちの共同体」や宗教にIoT・GXをどう利活用すべきかなどについても学びを深めたいと願っています。





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